エプロンでスイッチをいれる
むかしむかし。
小さなラウンジの店長をしていた。
良いカップで珈琲を出して。
顧客のひとが何人もいて。
より丁寧に、と肩肘張って接客していたあの頃。
制服があって、サロンというながーいギャルソンエプロンのようなものを身につけていた。
腰のラインで紐をギュ!っとしめると、さあ今日も1日始まるぞという気分になっていた。
いまは仕事をしていないけれど、おかあさん業や専業主婦業はやろうと思えば終わりがない。
終わりがないと、始まりがよく分からなくなっていく。
そうなると、かえってだれてしまったり逆に休むのを忘れて頑張りすぎてしまう。
そんな時に、働いている時のギャルソンエプロンを思い出した。
制服のようなものがあって、脱ぎ着するだけで不思議と自分の中のスイッチが動くのに気が付いた。
エプロンは、制服のようなやる気スイッチにもなるし脱げば小休止をいれるレスト管理のスイッチにもなる。
朝起きて、必ずやかんでお湯を沸かす。
お湯を沸かしながら、お気に入りのデニム生地のエプロンの紐をギュ!っと結ぶ。
さて、今日はどんな1日かな?
家事を終えて、エプロンをさっと脱いで。
マグカップに、お気に入りの丸八製茶場の加賀棒茶を淹れて寝る前のひといき。
はて、明日はどんな1日にしようか。
コツコツ掃除がかえって時短?
経験はないだろうか。
吹きこぼれが五徳にごっそりこびりついたコンロまわり。
三角コーナーの嫌なぬめりや黒ずみ。
排水口のザルのごみごみしたかんじ。
書いているだけで、ぞっとしてくる。
新婚の時、どうしてこのような事になったと特別な洗剤やらスポンジ片手に呆然としたことが何度かある。
そこで、考えついたのが毎日コツコツすぐ片付けていくことだ。
雑誌だと、やれセスキ水と五徳をバケツに漬け込んで30分放置してから‥だの時間のかかるやり方がよく載っている。
そんな事をしなくても、汚れたらなるべくその日のうちにサッと拭いておく方が時間がかからない。
また、排水口のザルのごみもザルをさっと洗って食洗機に放り込んでしまったりザルにつけるネットをまめにかえるとごみが付きにくくなる。
三角コーナーにいたっては、廃止して代わりの水切り袋を使って快適だ。
最初は面倒でも、日々のタスクや隙間の5分家事に組み込んでコツコツ掃除を重ねていく方がスッキリする。
汚れを積もらせるのでなく、コツコツ掃除を重ねていくと綺麗を維持しやすくなる。
ただ、何日も一人で家事や育児をしていくと疲れ切って汚れをためることもある。
そんな時は、ひとにお願いするなり文明の利器で強力な道具たちにお願いしたいものだ。
日々を重ねていく。
子供が寝静まる夜。
愚図るたび冷や汗をかくスーパーの店内やバスの車内。
作ったご飯が床に落ちる様。
ネットで見る、キラキラした母子。
SNSで集っている、仲間たち。
それは、ヒタヒタと迫ってくる。
楽しい!だけではいられない。
苛立ちに孤独感に焦燥感。
自分がいけないの?
ドロドロとして黒い気持ちに襲われる日もある。
産後すぐは、そういうものは無いものとして扱おうとした。
無いものとすればするほど、どんどん落ち込んで考えたり内にこもっていた。
そして、ショートしてしまった。
そして、気付いた。
となりにいる人に、何で頼らなかったのだろう。
「察してよ!」と、傲慢に、無い物ねだりでエスパーのような有り得ない力に依存してた。
ただ甘えてお願いしてみる。
それをバンジージャンプを飛ぶような心持ちで隣の人に続けてみた。
それを他の人たちにも、少しずつ勇気を出してやってみた。
日々を重ねていって気付く。
となりにいるひとが帰ってきてお茶してハグしてるだけで。
重たい日も、何となく冴えない日も。
1日の重たいのが、帳消しになる。
この人と結婚してて、一緒にいるだけでラッキー。
となりにいてくれたら、今日もまた最良の日になるのかも。
そして、また日々を重ねていく。
家事の所要時間リストをざっくりメモしておく。
子供が生まれる前の、いっとき。
タイマーで時間設定して、家事をするのが自分の中で流行っていた。
どれくらいで、洗濯物干しや食器洗いができるか。
出かけるまで30分あるから、その間に何が出来るか。
そういうのを積み重ねていくと、5分でこの家事が出来るとか10分ならなにをしておこうかななどという自分の中の家事の見積もりデータがたまっていく。
手帳でも、頭の中でも、スマートフォンにでもいい。
5分あったらなにをするか?
10分あるから、この家事をしておこう。
そういう時間と家事リストをメモしておくといい。
参考として、私のリストは。
5分
・テーブルを片付けてさっと水拭き
・お風呂掃除
10分
・生協の野菜の泥落とし
・冷蔵庫の整理
・玄関を掃き掃除
15分
・コンロの周りをセスキ水で湿布して拭いていく
など。
あくまで、のんびりの私がだいたいかかる時間だ。
家事は、日々の地続きの作業なのでためていくとよどみがでていく。
かかる時間も、ためていった時間に比例していく。
やれるときにサッとやれるリスト通りに動くと気楽だ。
ただ、この小技も注意が。
溜め続けたからといって、罪悪感を持たない。
溜め続けたからには、苦手意識だったり産後すぐで余裕がないなど色々理由があるはずだ。
もし、苦手意識があるなら便利家電を取り入れたり家事の動線を変えてみてもいいかもしれない。
また、時間や余裕がなくて(意識や金銭的に)ひとに任せられることができるなら得意なひとにお願いしていくのもありだ。
任せるのも、大事なしごとなのだから。
備忘録的:2015年買ってよかったモノ
雑誌やブログの買ってよかったモノリストやバックの中身特集が大好き。
ひとのこだわりや買い物の秘訣を知ると、自分の買い物や定番がアップデートされる気がしてついつい読む。
そんな風に、ちょっと先の自分や誰かに楽しんで貰えたらと備忘録的に2015年買ってよかったモノを綴っていく。
(はてなブログのカスタマイズなど知ってる、または教えて下さる方がいたらご連絡下さい)
・ルンバ
・食洗機
この2つが無いともう生活が崩壊するのではないか、というくらいお世話になってる。
乳幼児期のおうちにオススメ。
特に産後すぐ、食器を洗うのすら大変なのでもっと早く導入すれば良かったと後悔。
ルンバのおかげで部屋を整理する癖もつく。
・トースター兼ミニオーブン
Panasonicのトースターの上位機種を量販店のポイントで購入。
おもちもお芋もぎゅうぎゅう焼きもばっちり。
もちろんパンもさっくり焼けて大活躍。
・息子氏のハンディ鼻吸い機
ギャンギャン泣かれるけど、これをすると鼻風邪の治りが早い。
口で吸うのだと、こちらが風邪をひくので本当にこれは便利。
先輩ママ&ママたちオススメなのも決め手。
・活力鍋のスリムL
離乳食、息子氏はブレンダーを使ったペースト類より活力鍋で煮た肉や野菜を少し崩したものばかり食べている。
驚くくらい野菜も肉も柔らかくて、手入れは楽なのも嬉しい。
・OXOの離乳食用タッパー
離乳食を児童館などに持ち歩くこともあるのですが、汁漏れしないし丈夫なのでとても重宝。
・無印良品の卓上ほうき
ミニほうき。
ルンバのゴミ受けを掃除するのに役立ってます。スペースをとらないのもお気に入りポイント。
・スコッティの洗って使えるペーパータオル
離乳食で汚れたハイチェアを拭くのに大活躍。
布の布巾より、手軽に洗えて使えて捨てられるのも魅力。
・キールズのハンドクリーム
・ORIGINSのジンジャーの香水
香りのあるものが好きだけど、子育て中できついものは避けたいので優しいものを。
ORIGINSの香水は、完全に自己満足。
ジンジャーブレッドのような、すこし甘さとスパイシーさのある香り。
・葛根湯&桂枝湯&五苓散
授乳中、乳汁分泌が悪い時は葛根湯を。
気圧の変化に伴う頭痛や授乳中のハリ感が強い時は五苓散を。
風邪の前段階のときは、桂枝湯を。
漢方は、お医者さんとご相談して使ってみてください。
少なくとも私には効いた。
デカフェは、香りがよくて家で愛飲している。
ここまでは有形のもの。
無形、というかサービスなどで気に入ったものも紹介。
・家事代行ベアーズのお片づけサービス
・Amazonのプライム会員サービス
産後、部屋のレイアウトが気になって自分では整理整頓が難しいのでベアーズにお願い。
整理収納アドバイザー2級の方が来て、細かく相談しながらプロならではの視点で色々配置換えしてもらったおかげですっきり。
なるべく、こういうのはほそくながーく記録していって今後の買い物に役立てたい
いるだけで、極端な話、息をしているだけで幸せを振りまいているかもしれない。
息子氏(こどものことだ)のお誕生日とクリスマスは微妙に近い。
少し離れて暮らす義両親の家でお誕生日会をすることになり。
お誕生日には、これまた少し離れて暮らす息子氏のひいおばあちゃんまで参加した。
普段行かないような街に一緒に行き、デパートでドイツ製の木の車の玩具を息子氏は買ってもらっていた。
もっと離れて暮らす私の両親は、冬用のコートを選んで贈ってくれた。
私の祖母、もう一人のひいおばあちゃんもぜひにとお祝いをくれた。
モノを贈るだけでなく、写真や動画や本人の動く振る舞いに彼等はいちいち喜んでくれる。
本人は、少し分かっていてにこにこいい顔をするし分かっていない部分もありいたずらに夢中だ。
もう、何というか子どもひとりに大人たちが吸い込まれめろめろなのだ。
子どもひとりに、それだけのエネルギーがあるのと好かれるのを子供を産み落としてから初めて知った。
育てているこちらは日々大変なのだが、それでも両家の人たちが息子を介して幸せなのはいいことだ。
息子はいるだけで、極端な話、息をするだけで幸せを振りまいていてすごい。
そして、思う。
本来、ひとってそうかもしれない。
いるだけで、極端な話、息をしているだけでも幸せを振りまいている。
意味付けしたり、色々悩んでいくから、苦しくなったり自分を探しに行くのかもしれない。
じつは、在るとはシンプルなことかも。
息子に教わるクリスマス・イブの夜。
家事の曜日を決めてしまう
自分で言うのも何だか、本当に私はものぐさで怠慢だ。
その割に、片付けはしたいという何とも矛盾した生き物だ。
家事を効率化したり、何かルーティン出来ないかと考えた末に。
苦手な洗濯物関係と好きな片付けとお掃除ロボのルンバの走行する曜日を決めるのを思いついた。
思いついてから、3週間。
今のところ、何日か忙しくて出来ないひもあったがほぼ成功している。
1日おきにすると、ルンバも部屋の埃やら髪の毛を綺麗にしてくれるしよく聞くルンバを使わなくなるという現象もない。
あと、ご飯のメニューに新婚当初から悩んでいたがこれも最近は曜日で食材を決めてしまっている。
特に、主菜のタンパク質を肉か魚交互にすれば偏りがなくバランス良くなる。
最近読んだ雑誌には、曜日でやる掃除の箇所を決めるとあったがそれはもう少し余裕が出たらにしようと企んでいる。
ただ、この小技の注意というか心構えとしてはできなくても気にしないという事に尽きる。
生活を良くしたい、がこの家事を何としてもせねばになると。
手段と目的がごちゃごちゃになると、息詰まって続かないのは何となく体験しているので痛感する。
ほんのちょっとの小技でやっているひともたくさんいるかもしれない。
しかし、新米主婦だったし新米ママな私は手探りでひとのブログを読んだり雑誌や本で覚えていった。
それをそれぞれの食卓で考えてフィットさせていく。
もう少しこのブログでもそんな誰かの参考になれば、と備忘録を残していきたい。