読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

エプロンでスイッチをいれる

むかしむかし。
小さなラウンジの店長をしていた。
 
良いカップで珈琲を出して。
顧客のひとが何人もいて。
より丁寧に、と肩肘張って接客していたあの頃。
 
制服があって、サロンというながーいギャルソンエプロンのようなものを身につけていた。
腰のラインで紐をギュ!っとしめると、さあ今日も1日始まるぞという気分になっていた。
 
いまは仕事をしていないけれど、おかあさん業や専業主婦業はやろうと思えば終わりがない。 
終わりがないと、始まりがよく分からなくなっていく。
 
そうなると、かえってだれてしまったり逆に休むのを忘れて頑張りすぎてしまう。
 
そんな時に、働いている時のギャルソンエプロンを思い出した。
制服のようなものがあって、脱ぎ着するだけで不思議と自分の中のスイッチが動くのに気が付いた。
 
エプロンは、制服のようなやる気スイッチにもなるし脱げば小休止をいれるレスト管理のスイッチにもなる。
 
朝起きて、必ずやかんでお湯を沸かす。
お湯を沸かしながら、お気に入りのデニム生地のエプロンの紐をギュ!っと結ぶ。
 
さて、今日はどんな1日かな?
 
家事を終えて、エプロンをさっと脱いで。
マグカップに、お気に入りの丸八製茶場の加賀棒茶を淹れて寝る前のひといき。

はて、明日はどんな1日にしようか。