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いまなら、泳げる心持ち。

エッセイ
昔から水が苦手だった。
 
プールはもちろん、風呂もカラスの行水よろしくさっとあがる。
何年か前に、夫婦で沖縄旅行した時も海を眺めるばかりで美しい沖縄の海に入ることはなかった。
 
そんな私だから、かなづちだ。
まず、水に浮くことが出来ない。
力が入り過ぎてしまって、ぶくぶくと身体は沈み込む。
 
力が入り過ぎているのは、普段からで力みすぎて肩や首はパンパンに常に張ってる。
そして、つい先日とうとう吐いてしまうほどに痛みを感じてしまった。
 
そんな時、どうしても嫌だった予定が不意に流れてしまった。
あまりに緊張して、構えていたので呆気にとられてはらはらと涙まで出てしまった。
 
そして、気付く。
やらないという選択肢が無かった自分に。
ただただがむしゃらにやればいいと思考停止していた。
嫌だという気持ち、予定が変更になったこと。
その流れに逆らい、力をこめて流れの中に立ち尽くし溺れていた自分。
 
やらないと、自分が決めていい。
やれないと、自分で認めていい。
力をこめて、溺れて沈み込むのでなく決めて引き受けて流れていくこと。
 
そう思えたら、すこし身体が軽くなった気がした。

いまなら、プールで気持ち良く浮くことが出来る気がする。
いまなら、子どもとスイミングに通えるかもしれない。
いまなら、旦那さんと手を取りあってあの真っ青な海に入れるような心持ちだ。
 
本当に出来るかは、また別のおはなしたけど。